一口にiPhoneと言っても様々な機種がリリースされています。
ここでは第13世代にあたる「iPhone11シリーズ」をピックアップして、同一シリーズ端末との違いや、前後の世代との差異などについて解説します。
機種選びの参考にしてください。
iPhone11シリーズのスペック
iPhone11シリーズには以下の3機種が存在します。
・iPhone11(以下「11」)
・iPhone11 Pro(以下「Pro」)
・iPhone11 Pro Max(以下「Pro Max」)
それぞれのスペックについて、異なる部分を見ていきましょう。
カラーバリエーション
11は5種、それ以外の端末は4種のカラーバリエーションがあります。
・11:ブラック、ホワイト、パープル、グリーン、イエロー、(PRODUCT)RED
・ProとPro Max:シルバー、スペースグレイ、ゴールド、ミッドナイトグリーン
液晶
11のみLiquid Retinaディスプレイが採用されています。
ProとPro Maxの液晶は同じ仕様で、サイズのみ異なります。
・11:6.1インチLiquid Retina HDディスプレイ
・Pro:5.8インチSuper Retina XDRディスプレイ(HDR対応)
・Pro Max:6.5インチSuper Retina XDRディスプレイ(HDR対応)
ProとMaxの方がより美麗な映像を楽しむことができる液晶です。
耐水性
11は他の2機種に比べて若干劣ります。
・11:水深2mで最大30分間の耐水性能
・ProとPro Max:水深4mで最大30分間の耐水性能
リアカメラ
ProとPro MaxはiPhoneシリーズ初のトリプルカメラを搭載しており、発表当時大きなトピックになりました。
ちなみにフロントカメラ(インカメラ)は11シリーズ3機種とも同じ仕様です。
・11:デュアルカメラ(超広角、広角)、光学ズーム2倍
・ProとPro Max:トリプルカメラ(超広角、広角、望遠)、光学ズーム4倍
通信性能
11のみ「ギガビット級LTE2」対応、他2機種は「ギガビットLTE2」対応です。
バッテリー駆動時間
ビデオ動画の連続再生可能時間で比較すると、以下のような違いがあります。
・11:最大17時間
・Pro:最大18時間
・Pro Max:最大20時間
充電
全機種Qiワイヤレス充電に対応していますが、ProとPro Maxは付属の18Wアダプタを使った高速充電が可能です。
前世代iPhoneとの違い
第13世代であるiPhone11シリーズに対して、第12世代とされているのは以下の3機種です。
・iPhoneXR(以下「XR」)
・iPhoneXS(以下「XS」)
・iPhoneXS Max(以下「XS Max」)
第12世代と第13世代の違いを確認していきましょう。
カラーバリエーション
11とXRは5種のバリエーションがあります。
XSにあった「ブルー」「コーラル」が、11では「グリーン」と「パープル」に変更されています。
ProとPro Maxには既に述べた通り4種のバリエーションがありますが、XS MaxとXRには3種のバリエーションしかありません。
第12世代に存在しなかった「ミッドナイトグリーン」が、第13世代になって追加されました。
液晶
11とXRは同じ液晶です。
XSとXS MaxはSuper Retina HDディスプレイですが、ProとPro MaxはSuper Retina XDRディスプレイに進化しています。
XDRとは「HDR(表現可能な明色と暗色の範囲が広く、美しい映像を表現できる技術)を超えた」という意味で、Apple独自の言葉です。
サイズに関しては以下の違いがあります。
・11とXR:6.1インチ
・ProとXS:5.8インチ
・Pro MaxとXS Max:6.5インチ
耐水性
XRは水深1mで最大30分間の耐水性能という、今回紹介する中では最も低い耐水性となっています。
XSとXS Proは11と同じ耐水性です。
リアカメラ
XRはシングルカメラで、スマートHDR、最大60fpsの4Kビデオの撮影に対応、さらに広角での撮影にも対応しています。
XSとXS Proはデュアルカメラで、XRの仕様に望遠が追加されています。
一方、11シリーズには全てナイトモードが追加実装されており、超広角撮影が標準装備されています。
第13世代のiPhoneは第12世代に比べてレンズ自体の性能も向上しています。
さらに、より精彩な写真の撮影ができるDeep Fusionを使えるのは第13世代以降の機種のみです。
なお、ピクセル数はどちらの世代も12MPです。
フロントカメラ
第12世代で7MPだったピクセル数が、第13世代では12MPになりました。
また、第13世代にはスローモーションビデオへの対応が追加されました。
通信性能
XRは「4G LTE-Advanced2」、XSとXS Proは11と同じ「ギガビット級LTE2」という性能です。
SoC
CPUなどのパーツが集積されたものがSoCです。
第13世代には「A13 Bionicチップ」が使われており、前世代のA12 Bionicチップよりもグレードアップしています。
これによって処理能力・カメラ機能・節電機能が向上しました。
バッテリー駆動時間
第12世代で最も長いXRのビデオ再生時間は、最大で16時間です。
第13世代で最も短い11の駆動時間よりも1時間短いため、第13世代の機種は全て第12世代を上回る駆動時間を誇っています。
充電
第12世代は全て11と同じ仕様です。
18Wアダプタを使った高速充電には対応していません。
iPhone12シリーズとの違い
最後に第14世代のiPhone12シリーズとの違いを見ていきましょう。
ここでは12シリーズの代表的な部分についてのみ紹介します。
液晶
第14世代と第13世代は同じ液晶を使っており、サイズのみ機種によって異なる仕様です。
耐水性
第14世代は全て水深6mで最大30分間の耐水性能を持っています。
リアカメラ
ピクセル数は前世代と同じですが、iPhone12シリーズはドルビービジョンHDRビデオ撮影に対応しています。
また、シーン検出機能が追加されました。
さらに12Proと12Pro MaxにはLiDARスキャナが実装されているため、暗い場所でのオートフォーカスが早くなったうえに、ARをより便利に体験できる仕様になっています。
フロントカメラ
ピクセル数は前世代と同じですが、リアカメラ同様にドルビービジョンHDRビデオ撮影に対応し、シーン検出ができるように改良されました。
これに加えてナイトモード機能も実装されています。
通信性能
iPhone12シリーズの全ての機種は「5GとギガビットLTE」に対応しています。
SoC
「A14 Bionicチップ」が使われ、iPhone11シリーズより処理能力と機械学習の制度が向上しています。
消費電力が多いとされる5Gに対応するため、省電力性能もアップしています。
バッテリー駆動時間
第14世代で最も短い12 miniのビデオ再生時間は最大15時間です。
この点は第13世代にあたる11の再生時間(17時間)を下回っています。
MagSafeアクセサリに対応
iPhone12からは、マグネットを使ったアクセサリをiPhoneに貼り付けることができるようになりました。
例えばワイヤレス充電器を磁石で貼ることで位置合わせが簡単にできるようになりましたし、カードホルダーをiPhoneの背面に磁石でくっつけてカードを持ち運ぶことも可能となりました。