新しくiPhoneを買ったとしても、新しいiPhoneにデータを移行できなければ、大切なデータが失われてしまいます。
データ紛失という悲しい事故を防ぐために、ここでは今お使いのiPhoneから新しく購入したiPhoneにデータを移行させる方法をご紹介します。
3種類のやり方があるので、自分に向いた方法でデータを移行してください。
「iPhoneを買い替えたいけど、データの移行が不安だから買い控えている」という方は必見です。
パソコンを使う
昔から存在する、ある意味スタンダードな方法です。
長い間iPhoneシリーズを使っている方にとっては、お馴染みの方法かもしれません。
用意するものは「iTunesをインストールしてあるパソコン」です。
事前にiTunesをパソコンにインストールしておいてください。
- 手順
1. 古いiPhoneをライトニングケーブルでパソコンに接続する
2.iPhoneを初めて接続した場合は、起動したiTunesの指示に沿って初期設定を進める
3.設定完了後、iTunes左上に表示されるiPhoneのアイコンをクリック
4.iTunesの「手動でバックアップ/復元」の項目から、「今すぐバックアップ」をクリック
5.バックアップ完了まで待つ
6.バックアップ完了後、古いiPhoneをケーブルから外して、新しいiPhoneを接続する
7.「バックアップを復元」をクリックして、バックアップデータが新しいiPhoneに移行されるのを待つ
パソコンを使うメリット
この方法の良いところは、古いiPhoneと新しいiPhoneが同時に手元になくてもできることです。
例えば、古いiPhoneを下取りに出して新しいiPhoneを購入するケースを想像してください。
店頭でやり取りをする場合だと、古いiPhoneをお店の人に渡してから新しいiPhoneを受け取ることが多いはずです。
この場合、古いiPhoneのデータを家のパソコンにバックアップしておき、お店で古いiPhoneを手放してから新しいiPhoneを持ち帰り、バックアップデータをパソコンから移行することになります。
バックアップを取っておけば、iPhoneを紛失して新しいiPhoneを購入した場合でも、バックアップしたデータを新しいiPhoneに移行できます。
そのため、iPhoneのデータはこまめにバックアップを取っておくことをおすすめします。
古いiPhoneから直接移行
こちらはパソコンの要らない方法ですが、新旧2台のiPhoneを手元に用意する必要があります。
また、それぞれのiPhoneがiOS12.4以降でなければならないため、バージョンが古い場合はアップデートしておきましょう。
さらに、クイックスタートは初回起動時専用の操作であるため、新しいiPhoneは「新品」または「データリセット直後」である必要があります。
新品を買った場合でも、業者側がiOSのアップデートその他の事情で初回起動を済ませていることがあります。その場合は、一旦データリセットをしてからデータ移行に取り掛かってください。
- 手順
1.新しいiPhone(SIMカード挿入済み)の電源ボタンを長押しして起動する
2.古いiPhoneのロックを解除して、BluetoothとWi-FiをONにしておく
3.新しいiPhoneの画面に「こんにちは」などのメッセージが表示されるので、上スワイプかホームボタンを押して先に進む
4.古いiPhone上に「新しいiPhoneを設定」と表示されたら「続ける」をタップ
5.新しいiPhoneに青い円状のアニメーションが表示されたら、古いiPhoneのカメラでアニメーションを読み取る(カメラを使えない場合は「手動で認証」をタップして、画面の指示に従って操作を進める)
6.新しいiPhoneにパスコードの入力画面が表示されたら、古いiPhoneで使っていたパスコードを入力
7.新しいiPhoneでFace IDとTouch IDを設定する
8.新しいiPhoneに「データを転送」と表示されたら「iPhoneから転送」をタップ
直接移行のメリット
バックアップもパソコンも不要、という手軽さが、この方法のセールスポイントです。
画面の指示に従えばできるという点でも安心です。
直接移行の注意点
Apple IDやパスコードを忘れているとデータ移行できません。
データ移行前に確認しておきましょう。
iCloudを使う
こちらもパソコンは不要です。
一旦iCloudにデータを移行した後に、新しいiPhoneに移します。
- 手順
1.古いiPhoneの「設定」アプリを開き、「自分のユーザー名」→「iCloud」→「iCloud バックアップ」→「今すぐバックアップを作成」の順にタップ
2.バックアップが終わるまで待つ
3.新しいiPhoneの初期設定を進め、「App とデータ」画面で「iCloud バックアップから復元」をタップ
4.Apple ID でiCloudにサインインする
5.画面の指示に従って操作し、iCloudから新しいiPhoneにデータが移行されるのを待つ
iCloudを使うメリット
基本的にはiTunesを使ってパソコンにバックアップする方法と同じですが、バックアップ先がパソコンではなくiCloudに変わったことで、少ない手順で済むようになっています。
この方法も、古いiPhoneが手元にない状態で実行可能です。古いiPhoneを下取りしたり、紛失したりした場合に使えます。
注意点
iCloudが無料でバックアップしてくれるのは5ギガバイトのみで、それ以上は有料です。
ただし、古いiPhoneがiOS15以降であれば、移行用のデータを一時的にバックアップできるようになっています。
また、iCloudを経由してデータ移行するため、大量のデータ通信が発生します。なるべく高速かつ安定したWi-Fi環境下で行ってください。
アプリは個別に設定を!
以上がiPhoneのデータ移行方法ですが、アプリによっては別途設定が必要なものも多いです。
特に、LINEなどのメッセージアプリや交通系ICカード系のアプリ、銀行系のアプリなどは注意が必要です。
個別に対応が必要なので、各アプリのデータ移行方法をよく読んでから実行してください。